社会人であればブランディングやPRという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
(【必見】ブランディングとマーケティングの違いはこちらの記事をチェックしてください)
ブランディングとPRの違いを意識することは、効率的に会社や商品の売り上げに貢献するためにも欠かせません。
この記事ではブランディングとPRの違いを目的・ターゲット・メリットの3つに分け紹介します。
また後半では、ブランディングとPRを実行するための方法も説明します。
ブランディングとPRの違い①目的
・ブランディングとPRを行う目的は異なります。
・ブランディングは商品やサービスのイメージアップへの取り組みのことを指します。
・商品やサービスに対してユーザーに好印象を持ってもらい、好きになってもらうことが目的です。
・商品やサービスをブランドとして世間に認識させることができれば、企業の存在や価値向上にも繋がります。
・一方でPRは、商品やサービスに関わる色々な人たちと関係構築し、潜在能力を引き出すことで商品やサービスの向上を目的としています。
PRはメディア等の第三者を介して商品やサービスをアピールするため、信頼構築に繋がります。
ブランディングとPRの違い②ターゲット
ブランディングとPRの大きな違いに、ターゲットが挙げられます。
ブランディングのターゲットは商品やサービスのファンになってくれる人、つまり消費者へと向けた活動が主となります。
しかしPRは消費者だけがターゲットではありません。
商品やサービスを扱う企業にとって大切な人たち、社員、社員の家族、採用候補者、消費者、メディアなどもターゲットとなります。
ブランディングとPRの違い③メリット
ターゲットや目的が違えば、実施することで期待できるメリットも異なります。
ブランディングでは商品やサービスに対して共感度を得られやすく、PRでは信頼度が上がるというメリットが期待できます。
ブランディングは商品やサービスをブランドとして世間に認識させる活動です。
ブランディングにより商品やサービスがブランドとして認められればファンができるでしょう。
ファンが自主的に、商品やサービスの情報発信をしてくれるようになれば、企業以外のリアルな声を聞けるため消費者の中で商品やサービスに対する共感度が上がりやすくなります。
一方でPRはメディア等の第三者を通して、商品やサービスの情報発信することが多いです。
第三者を介するため、消費者の商品やサービスに対する信頼度が上がるメリットを期待できます。
ブランディングするための3ステップ
ブランディングを実施するための方法を3つのステップに分けて紹介していきます。
環境分析で商品の価値とターゲットを明確にする
1つ目のステップが分析です。
商品やサービスの強みを見つけ、競合他社から差別化することがブランディングにおいて、非常に大切です。
・自社、競合、顧客を分析する3C分析
・政治、経済、社会、技術を分析するPEST分析
・強み、弱み、機会、脅威を分析するSWOT分析
などで環境分析を行うことをおすすめします。
商品やサービスの価値や強みを明確にし、競合や市場について知る、そしてターゲットを定めることが重要です。
ブランドアイデンティティを確立しブランドコンセプトの具体化
2つ目のステップがブランドの確立と具体化です。
顧客に商品やサービスに対してどのようなイメージを持ってもらいたいですか。
商品やサービスを通して、顧客にどんな価値を提供したいですか。
このステップでは、商品やサービスをどんなブランドとして売り出したいかを決める必要があります。
ブランドアイデンティティが無ければ、そもそもブランディングは実施できません。
ブランドアイデンティティの確立は非常に大切になってきます。
インターネット等を通してブランドを発信
3つ目のステップが、ブランドの発信です。
商品のブランド化ができたら顧客に向けて発信する必要があります。
ブランド広告や広報、自社サイトやイベントなどを通して、商品のブランドイメージを浸透させてください。
PR戦略の3ステップ
次にPRを実施するための方法を3つのステップに分けて紹介していきます。
PRを通してどのような効果を得たいか目的を決める
様々な人とより良い関係を築くために、社会に向けて情報発信するのがPRです。
社会とどんな関係性を作っていきたいか、世間にどんなイメージを持って欲しいか、売り上げアップをどのくらい狙いたいかなど、PRを実施することで得たい効果をしっかりと定めることが重要です。
設定した目的によって、選ぶべきPRの手段は異なります。
目的を定めずにPRを行うと、どんな成果が得られたのか分かりにくいので注意が必要です。
PRの手段を選択しコンテンツ内容をまとめる
PRの目的が決まったら、その目的に適したPR手段を決めていきましょう。
一般的にPRは、メディア等の第三者を通して実施します。
・一般紙や雑誌
・テレビ
・WEBニュース
など様々なメディアがあります。
商品やサービスに適している、そして目的を達成できるメディアは何かを考え、PRに用いるメディアを選択してください。
残念なことに、PRを実行したからといって、メディアに大きく取り上げてもらえるとは限りません。
ターゲットに関心を持ってもらえるようなメッセージ、コンテンツを考える必要があります。
メディアの流行は移り変わりが早く、時流によっても変わるため、いま受け入れられているコンテンツは何かをリサーチすることも大切です。
PRを実行する
目的を考え、PRで利用するメディアとメッセージが決まったら、あとはPRを実行に移していきます。
タイムリーな情報提供を意識したり、オウンメディアを活用したりすることが、PR成功のコツ
となります。
PR全体にかかる予算や目的達成の可能性についても、PRを実行する前に確認しておくことをおすすめします。
ブランディングとPRは目的・ターゲット・メリットが異なる
最後のまとめとして、ブランディングとPRを簡潔に説明します。
ブランディングは企業や商品などをブランド化することで、消費者からの共感や信頼を構築し、価値を高めるための活動全般を指します。
「この商品は素晴らしく、このブランドだから購入したい」と消費者に思わせることが目的です。
PRはメディアなど様々な戦略を駆使して、会社や商品の魅力がより効率に伝える活動を指します。
消費者に限定せず、個人・集団・社会との間で、適切なコミュニケーションを通して信頼関係を構築していきます。
第三者であるメディアを介して商品の魅力を発信するため、商品のよさを客観的に伝えられ、信頼を高めることができます。
ブランディングとPRは実施する目的や期待できるメリットが違いますが、継続的に顧客を生み出し、売り上げに貢献するために欠かせません。
達成したい目的によって使い分けることが非常に大切です。